投げて消す消火器「サット119」
「投げ消すサット119エコ」消火実験動画
※油火災対応としての認証は取得しておりません。
「投げ消すサット119エコ」について”
平成20年における火災出火件数は52,394件でした。死者数は1,969人であり、65歳以上の高齢者と5歳以下の乳幼児が6割を占めています。
火災が発生した場合に最も被害が少なく、確実に消火するポイントは「炎の勢いが小さい内に初期消火する」という事です。しかし一般に普及している噴射型消火器は「パニック状態になってしまい操作を間違えた」「重すぎて火元まで運べない」「炎の熱で近づけず、満足な初期消火ができない」など、特に高齢者や子供・身障者等「災害弱者」には扱いづらい物でした。
「投げ消すSAT(サット)119eco(エコ)」はそれらの問題点を克服し災害弱者でも迅速な初期消火を可能にします。
携帯したまま避難できるストラップ付き保護カバー(特殊布製) |
部屋の雰囲気を壊さない壁面設置用ホルダーカバープラスチック製 |
箱の上部を切り取るだけで、そのまま設置できるタイプ箱表面は防水加工 |
このページの上部へ
使用方法
※アンプルが割れないと消火効果がありません。
柔らかい布団などに当てず、火元近くの壁や床に当ててください。(図は壁面設置タイプの使用方法)
※水に混ぜた状態で長期保存はできません。
このページの上部へ
消火のしくみ
火災とは?燃焼とは?
物が燃えるという事は、可燃物と酸素が化合する化学反応です。 これを「酸化反応」といいます。 物が燃える以外にも金属が錆びる事も酸化反応です。
可燃性物質と酸素が酸化反応すると、反応熱が発生し物質が 温められて更に反応しやすくなる「連鎖反応」が起きます。 これが「燃焼」という現象です。 燃焼に必要な要素をどれか一つでも取り去れば燃焼は止まります。 具体的には、
消火剤のはたらき
火元近くに投げられたアンプルから消火液が飛び散ります。その際の水分蒸発作用によって燃焼物を冷やします。また、消火剤から発生するアンモニアガスが燃焼連鎖反応を抑制します。同時に、消火剤から発生する炭酸ガスが燃焼面への酸素を遮断します。
そのほかに燃焼物の発火点を上げて燃えにくくする成分も配合されており、 優れた再燃防止効果を発揮します。
このように投げ消すサット119エコは(可燃物を取り去る)以外のすべての 項目に対応しており、高い消火能力を発揮します。
※人体に影響はありません。
このページの上部へ
仕様
商品名 | 投げ消すサット119eco(TS-119)特定初期拡大抑制機器 |
---|---|
対応火災 | 普通火災(木材・紙等) |
有効消火条件 | 屋内の初期火災 |
消火方法 | 投てき消火/水割り消火 |
消火剤主成分 |
第二リン酸アンモニウム・重炭酸アンモニウム 他 |
消火剤PH | 8.1~8.9(20℃) |
消火剤比重 | 1.14~1.18(20℃) |
薬剤容量 | 510cc(薬剤アンプル1本) |
アンプル材質 | 硬質塩化ビニール |
品質保証期間 | 製品カバーに記載 |
保存温度範囲 | -10℃~+40℃ |
外形寸法 | アンプル184(H)×φ64(W)mm 保護カバー(ショルダータイプ)230(H)×110(W)×100(D)mm ホルダーカバー(壁面設置タイプ)205(H)×72(W)×74.5(D)mm |
質量 | 薬剤入アンプル:620g |
各種認定 | 日本消防検定協会 特定機器評価番号 特評第232号 |
希望小売価格 | オープン価格 |
JANコード |
|
このページの上部へ
安全性について
薬剤の安全性(環境に対する影響)
消火薬剤は弱アルカリ性です。主な原料は国家検定で食品添加物にも認定された界面活性剤です。皮膚に直接触れても問題がおきにくい低毒性です。
廃棄する場合はそのまま下水に流す事が可能です。
試料を超純水で6%に希釈したものを試験溶液とした。公的機関による試験結果
使用時の安全性
投げ消すサット119エコは炭酸ガスとアンモニアガスを発生させて消火します。ガスは工場などで使用されている労働安全基準値を下回る数値でしか発生しません。よって人体に影響はありません。消火後30秒での測定、8m3小屋内、北川式検知管使用
このページの上部へ
日本消防検定協会が認めた性能
2004年4月、投げ消すサット119は投てき用特定初期拡大抑制機器として「日本消防検定協会の性能鑑定」に合格しました。 (消火弾タイプの消火機器として世界初)
新技術製品の性能鑑定(平成15年12月2日取得)
新技術等により消防用機械器具等として優れた機能等を有するがこれについての技術上の規格や技術上の基準等がない場合、日本消防検定協会は依頼に応じた性能をもつものであるかどうかの評価をしています。 この評価は学識経験者等の委員で構成する評価委員会で行われ、結果「適合」とされたので、技術上の規格・基準が設定されました。
型式鑑定(平成21年12月24日取得)
その構造、材質、性能等についての試験を行い、技術上の基準に適合するものに型式を付与します。
個別鑑定(製品出荷時に毎回実施)
個々の消防用機械器具等について、付与された型式と その構造、材質、性能等が同一であるかどうかを検査 するものです。個別鑑定に合格した製品には「NS」の 表示を行います。
※日本消防検定協会の規定が平成25年4月1日より改訂されました。そのため、サット119エコの性能鑑定型式番号等の呼称及びNSマークのデザインが変更となりました。
尚、今回の改訂は呼称及びマークデザインの変更のみであり、製品の性能等に関しての基準が変わるものではございません。
このページの上部へ
よく寄せられる質問
- どんな火災に効果があるの?
-
「投げ消すサット119エコ」は普通火災(木・紙・布の火災)の初期消火に有効です。
初期消火を超える火勢の火災においては完全に消火する事は困難ですが、火災を 完全に消火できない場合でも、投げつけた周辺の火勢は一時的に弱まりますので、その時に避難するという使用法も有効です。
※初期消火:炎の高さが天井に届く前までに行う消火活動、( 出火から3分間程度) また、次の状況には「投げ消すサット119エコ」を使用しないで下さい。- 電気火災(C火災)において、まだ電気が流れている可能性のある火災。 主成分は水なので、感電もしくは機器がショートする恐れがあります。
- 油火災(B火災)ガソリンや鉱物油に火がついた火災。
- 天ぷら油による火災。
- 消火剤アンプルを割ってしまった
-
容器は破片を素手で触れても怪我を負いづらい、割れやすく柔らかい特殊プラスチック製です。
消火薬剤が皮膚に直接触れた場合、水道水で洗い流せば問題ありません。(傷等のある場合や発疹・かゆみなど異常がある場合は医師の診断を受けて下さい)
消火剤は飲む事ができません。誤飲したり大量に口に入った場合は直ぐに吐き出し、 直ちに医師の診断を受けて下さい。消火剤が目に入った場合は、直ちに水道水でよく洗い流し、異常のある場合は 医師の診断を受けて下さい。また、衣服・設備などに付着した場合そのまま乾くと青色の顔料が残る場合があります。すぐにふき取って、可能な場合は水で洗い流してください。
アンモニア臭は時間がたてばなくなります。残った消火剤は下水などに捨てて頂き、容器は燃えないゴミとして処理してください。 - 防火対象施設に消火器の代わりとして設置できますか?
- 消防法で定められた防火対象物に対して、普通火災用消火器を消火能力単位で1/2まで置き換える事が出来ます。
投げ消すサット119エコの「消火能力単位」とは?
第一消火試験とは、能力単位判定用模型を実際に燃焼させて、消火する試験です。 投げ消すサット119エコはA-1模型(第2模型)という能力単位判定用模型で試験を行いました。 A-1模型(第2模型)の燃焼ナベに1.5リットルのガソリンを入れて点火し、3分間木材を燃焼させた後、消火を行い、消火後2分間再燃しない場合、完全に消火されたものとして能力単位が“A火災(普通火災)1単位”が与えられます。
5個で能力単位の数値が1単位
投げ消すサット119エコは5個使用して燃焼を消火し、再燃がなかった為、 消火能力は“5個で消火能力単位が1単位”と認定されました。
「投げ消すサット119エコ」5本で「普通火災対応1単位(A-1)の消火器」と同等の消火能力を有します。 義務設置の消火器を消火能力単位で1/2まで置き換える事が可能です
- 品質保証期間はどこに記載されていますか?
- 品質保証期間の終了年月は保護カバーとアンプル上面に印字されています。
アンプル本体のNSマークシール下に印字されている年は容器の製造年です。消火薬剤の製造年ではございません。 - 消火薬剤の青色が薄くなった
- 消火薬剤の青い色は誤飲を防ぐ為や判別がつきやすいように着色料で着色した色です。
食品にも使われる着色料なので人体には安全ですが、直射日光や保存場所の状態によっては色が薄くなる場合があります。
色が薄くなっても消火剤成分には影響がありませんので、品質保証期間内であれば消火能力が落ちる事は ございません。 - 「サット119エコ」はアンモニア臭がしますか?
- 通常消火剤アンプルは密閉されているため製品から臭いが発生することはございません。消火剤にはアンモニア臭を発生する成分が含有されているため、アンプルから液漏れしている場合には臭いがする場合がございます。
液漏れにより消火剤の容量が少なくなっている場合は、消火効果が大きく損なわれます。アンモニア臭があることでこのような事態を未然に防ぐことが可能になります。また、お子様やペットが誤飲を防ぐためにも役立ちます。
実際の火災現場では焼け焦げた臭いが強いため、アンモニア臭を感じることはほとんどございません。
日常生活では感じることのない臭いがあることは、むしろ火災等の非日常時やその予防に大きく役立つことになります。
このページの上部へ
設置例
このページの上部へ